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簡単!梅干しの作り方〜昔ながらの梅干し&はちみつ梅干し

簡単!梅干しの作り方〜昔ながらの梅干し&はちみつ梅干し
この記事はこんなあなたにおすすめ

・梅干し大好きな人
・簡単に梅干しを作ってみたい人
・酸っぱいバージョンや甘い梅干しが好きな人

梅干しを作るのに適した梅の種類

初めに、梅干しを作るのに適した品種は南高・白加賀・小粒南高・紅映の4つ。

いずれも皮が薄くて柔らかく、果肉の多い梅です。

旬な時期は6月中旬~下旬で、色は果実全体が黄色や紅色。

木の上でしっかり熟され、梅特有のフルーティーな香りを持つ『完熟梅』を使えば、ふっくらした柔らかい梅干しに仕上げられるそうです。

ただし、完熟梅でも冷凍のものを使うのは要注意。

なぜなら、冷凍された梅は果肉の繊維が壊れており、干すと水分が余計に抜けてしまうからです。

そのため、お店で梅干し用の梅を買うときは生の完熟梅を選びましょう。

私の祖母もこれを買って毎年梅干しを作っていたのですが、木から比較的熟した梅が収穫され、常温でさらに熟されているので皮も柔らかくて最適だと喜んでいましたよ。

また、本当に柔らかくて栄養価の高い梅で梅干しを作りたいのであれば、完熟して木から自然に落下した梅を使うのが最高です。

しかし、この手の梅は1日~2日で腐り始めるので、お店ではほぼ買えないのが現実。

ですので、新鮮な梅で美味しい梅干しづくりをするには、交友関係を広げて梅農家と友達になっておくのが一番の近道ですね。

昔ながらの梅干しの作り方

では、実際に私の祖母が行っていた昔ながらの梅干しの作り方をご紹介しましょう。

  • 準備した梅に傷がないか確認し、傷があるものを除けたら梅を洗ってヘタを爪楊枝で取る。
  • 梅を新聞紙の上に並べて乾かし、乾いたら念のためキッチンペーパーで1個ずつ拭く。
  • 洗ってお日様に当てて乾かした瓶に塩と梅を交互に入れ、3日間寝かせる。
  • ときどき瓶を揺すって塩を馴染ませる。
  • 梅の上まで梅酢が上がったら赤紫蘇を入れる。
  • 梅が赤く染まったらお日様に当てて干す。

ちなみに、干すのには二通りのやり方があります。

1つ目は梅雨が明けるのを待ち、3日間ほど晴れの続く日を見計らって干す『土用干し』というやり方。

手順は大きなざるに梅同士がくっつかないように並べ、日当たりの良い場所で干します。

このとき、日中は2~3回ほど上下を入れ替えながら干し、夜は室内に取り込む作業を3日連続で行いましょう。

その後、余分な水分が蒸発し、だんだんとしわが寄って耳たぶくらいの柔らかさになれば完成です。

果肉もねっとりとした触感に代わっているようですよ。

そして、もう1つはお天気の日にお日様を活用するやり方で、手順はお天気の日に1日中瓶ごとお日様へ当て、夜は取り込むだけなので簡単。

梅の新鮮さが保たれ、お日様に当てることで殺菌効果もあるようです。

また、真夏の間に2~3週間毎日当てれば土用干しと同じ効果も期待できるでしょう。

私の祖母は、手順が簡単なだけでなく、梅の実が種から外れやすくなるのでこちらの干し方をしていたようでした。

はちみつ梅干しの作り方

ただ、梅干しの作り方はこれだけではなく、私のように運動不足で筋肉量が少ない人や、日ごろの疲れがなかなか取れない人ははちみつ梅干しを作るのもオススメ。

なぜなら、はちみつ梅干しにはたんぱく質とクエン酸が含まれており、たんぱく質が筋肉量を増やして代謝を促し、クエン酸は疲れやすくなった体を回復させるからです。

作り方は以下の6つの手順を行います。

  • 水で優しく洗ってヘタを爪楊枝で取ったら、きれいな布を使って丁寧に拭く。
  • 塩とはちみつを混ぜて梅にまぶしながら壺に詰める。
  • 重しとして余った塩をのせたら新聞紙で蓋をし、風通しの良い場所へ1週間置く。
  • 梅酢が上がったら梅に接触しないように氷砂糖を半分入れて3日間寝かせる。
  • 3日後、できるだけ梅に接触しないように残りの氷砂糖を入れる。
  • 土用が来るのを待って干す。

なお、干し方は台の上に置いて通気性を良くし、お天気の良い日に3日3晩干します。

このとき、梅全体にまんべんなくお日様が当たるよう、1日1回昼間に裏返すのが有効です。

柔らかくてポチャッとした皮で、しっとりした触感になれば完成。

干した直後に食べるのも美味しいですが、3か月経った頃が一番美味しい時期だそうですよ。

まとめ

梅干しを作るのに適した梅は、皮が薄くて柔らかく、果肉の多い梅。

そして、6月中旬~下旬に作って、梅雨明けのお天気が良い日にお日様を活用して干すのが美味しい梅干しになるポイントです。

祖母が作った昔ながらの梅干しは、甘酸っぱい梅の味が口いっぱいに広がり、アクセントに赤紫蘇の優しい香りもしていてとても美味でした。

ただ、私の場合は在宅ワークで運動不足が続いていますし、パソコンやスマートフォンを長時間使うと疲労がたまることもあるので、自分で作るのならはちみつ梅干し作りの方が向いているかもしれませんね。

いつか挑戦してみたいと思います。