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震災について学ぼう!通信手段や防災グッズ・支援についても紹介

震災について学ぼう!通信手段や防災グッズ・支援についても紹介
この記事はこんなあなたにおすすめ

・災害時に有効な通信手段を探している人
・防災グッズは何を揃えたら良いかわからない人
・被災者への支援を考えている人

東日本大震災の発生から今年で12年。

今回は震災の記憶を風化させることなく、一人一人が防災意識を高められるよう、岩手県盛岡市に住んでいる友人が語ってくれた当時の経験をご紹介いたします。

地震の際に有効な通信手段

まず、最近ではSNS文化が浸透しているため、地震の際の安否確認もRhineかTWITTERが便利だという話をよく耳にしますよね。

しかし、震災時は停電が起こる地域もあり、停電が起きてしまえばスマートフォンは通じなくなります。

そのため、災害時は電話がもっとも有効な通信手段になるようです。

また当時は携帯電話だけでなく、光回線を利用した固定電話もつながらなかったため、まともに使えたのはADSL回線を利用した固定電話のみ。

ですから、まだADSL回線を利用していた友人の固定電話は大変重宝し、近所の方にも電話を貸してあげたとのことでした。

とはいえ、現在ではADSL回線も格段に減り、友人の自宅や職場も光回線に代わっているので、12年前のような震災が起きたときにはどうすれば良いかが今後の課題のようです。

そこで友人は、災害時でもすぐに連絡が取れるよう、電話はガラケイで契約して常にポケットに入れておくという自分なりの工夫をしているとのこと。

スマートフォンは大きいのでポケットに入れて持ち歩くのは困難ですし、ラインは着信音が鳴らないこともあります。

そのため、緊急連絡はガラケイ、趣味を楽しむのはスマートフォンやSNSというように、1つの手段にとらわれないでうまく使い分けることが大切なのですね。

これだけは揃えておきたい防災グッズ4選

次に、震災時は交通機関が遅延するので物資はなかなか届きませんし、自力で買い物に行くこともできません。

ということで、これだけは揃えておきたい防災グッズを4つ教えてもらいました。

1つ目は食料

缶詰・レトルトカレー・インスタント味噌汁。

食料はこの3つがあればご飯と一緒に食べられるので便利なようです。

また、ご飯については停電すると炊飯器が使えなくなるため、水やお湯で温められるものが有効だそうです。

さらに、普通のお米しかない場合はガスを使ってご飯を炊くこともできますし、お湯や水があれば早煮昆布や乾燥昆布、乾燥した糸こんにゃくなどをおかずとして食べることもできますが、震災時は大変慌てます。

そのため、日ごろの食事の際にも実践し、やり方に慣れておくのは必須。

そして、1つ1つの賞味期限を必ず確認しておくことも重要だそうですよ。

2つ目は水

ミネラルウォーターがあれば飲み水だけでなく、料理にも使えるので便利。

ただし、こちらも賞味期限があるので、購入したらすぐに確認し、入っている段ボール箱に記入することが大切です。

また、防災グッズとは少し異なりますが、震災時は断水してトイレに行けなくなる可能性もあるので、お風呂の浴槽に水を溜めておくことも必要だそうです。

3つ目はラジオ

当時、テレビではワイドショーの放送が多く、必要な情報がなかなか入らず困ったとのこと。

それだけでなく、テレビでは映像を中心に地域の情報が伝えられるため、視力が弱くなっていた友人にとっては正しい情報を入手するのが困難だったとのこと。

そのため、聞く人を中心に放送されるラジオが一番早く情報を得られる手段であり、外出時に使うバッグと生活する全部の部屋にラジオを準備しておくことが有効なようです。

4つ目は懐中電灯と電池

停電すると家中の電気が消えてしまうので、懐中電灯が唯一の便り。

とくに大きめの懐中電灯は、近所の人が安否確認をするときの目印にもなります。

ですから、懐中電灯とその機種に合う電池を購入し、きちんと明かりがつくかどうかを日ごろから確認しておくことが重要です。

地震の際にあると嬉しい支援

そして最後に、震災時に受けて嬉しかった支援について尋ねたところ、一番嬉しかったのは周りの方々からの声掛けとのこと。

地震の直後には近所に住んでいる民生委員の方が来られて足りないものはないか尋ねて下さり、交通網が復旧した後には家族が自宅を訪ねてくれたので心強かったそうです。

また食料不足でしたので、農業をされている家族が売りに出せない訳ありの野菜を持ってきてくれたことも大変嬉しかったとのことでした。

さらに、こうして家族や近所の人が気にかけて下さるのは、普段から密にコミュニケーションをとっているからだとのこと。

遠くに住んでいて会えない家族には日ごろから安否確認の連絡をすること、近所の人にすれ違ったときは名前を言って挨拶をすることを忘れないように心がけているそうです。

まとめ

東日本大震災の発生から今年で12年が経ち、最近では復興の様子を聞くことも多くなりました。

しかし、今でも地震は時間や場所を問わず、予想がつかないときに全国各地で発生しているので気を抜くことはできません。

そのため、私も防災グッズを揃えることを後回しにせず、食料・水・ラジオ・懐中電灯は早めに準備しておこうと思います。

そして、家族への安否確認や近所の方々への挨拶を忙しさにかまけて忘れないこと、SNSに頼りすぎないことにも十分注意していきたいです。

さらに、自分が被災していないときには被災地の方に声掛けをしたり、自宅にある食料を届けたりする努力もしていきたいですね。