季節・ローカル情報

2023年関西の梅雨入り&梅雨明けを予想してみた!

2023年関西の梅雨入り&梅雨明けを予想してみた!

2023年関西の梅雨入りは?

初めに、関西地方は2023年5月29日に梅雨入りしました。

関西の平年の梅雨入りは6月6日頃、昨年の関西の梅雨入りは6月14日でしたので、今年は平年より8日早く、昨年に比べて16日早い梅雨入りとなります。

また、関西が5月に梅雨入りするのは10年ぶりなのだそうです。

4月末時点では梅雨前線の北上は平年と同様か遅い傾向にあったので、関西地方の梅雨入りは6月上旬と予想されていました。

しかし、5月末から6月初めにかけて日本付近には前線が停滞しやすく、前線によって雨が長引く可能性があります。

さらに、大型で非常に強い台風2号が沖縄に接近していることにより、5月31日から6月1日に前線は西日本から関東沖に停滞する予想です。

そのため、九州から近畿を中心に断続的に雨が降る予想になっており、この雨のタイミングで一斉に梅雨入りしたのだと考えられます。

この結果、関西の梅雨入りも4月末の予想より早まり5月29日となったのですね。

2023年関西の梅雨明け予想は?

一方、気になる2023年の関西の梅雨明け予想は7月10日から7月24日の間くらいです。

なぜなら梅雨の期間は平均すると41日間、関西の梅雨明けの平年値は7月19日ですが、過去最短は17日間、最長は61日間。

年によっては2か月ほど梅雨が続くこともあるからです。

実際に1951年から2022年までの関西の梅雨明け時期を調べてみると、もっとも早い梅雨明けは1978年の7月3日、もっとも遅い梅雨明けは2009年の8月3日でした。

そして、過去の梅雨明け時期には変動があり、以下のようになっていました。

  • 7月上旬→7回
  • 7月中旬→39回
  • 7月下旬→22回
  • 8月上旬→3回
  • 不明→1回

さらに昨年(2022年)は7月23日、一昨年(2021年)は7月17日に梅雨明けしています。

つまり、梅雨明けの時期は遅くなっていることがわかりますね。

ですからこれらのデータから判断すると、2023年の関西の梅雨明けは7月10日から7月24日の間と考えられるのです。

関西の梅雨の特徴と注意点

そして関西の梅雨の特徴ですが、関西の気候は『瀬戸内海式気候』と呼ばれ、年間を通じて天気が安定的。

そのため、降水量は全国的に見ると少ない方です。

ところが、梅雨時期の雨量も少ないと思っていては大間違い。

六甲山で発生した積乱雲が北部に流れて大雨を降らせるので、局所的に降ることが多く、以下の3つに注意が必要です。

歩くときは急な雨に備えて雨具の準備

1つ目に、梅雨入りすると天気が不安定になり、予期せぬ雨が降ることがあります。

ですので仕事や学校はもちろん、歩いて移動する場合は折り畳み傘やレインコートをバッグに入れておきましょう。

最近では非常に小さくなる折り畳み傘や軽くて薄いレインコートもあるので、かさばる心配はしなくてOK。

おしゃれな傘やレインコートを使えば、梅雨入りしてからの外出も楽しくなりますよ。

運転するときはスリップとワイパーに注意

2つ目に、運転する際、高速道路にはアスファルトがデコボコな場所があります。

それだけでなく、自動車道には水はけが悪くて水たまりができている場所もあります。

そのため、豪雨時には『ハイドロプレーニング現象』という、水がたまっている路面を高速走行した際にハンドルが効かなくなって起こるスリップに注意しましょう。

水たまりのある道路で、スピードを出したり急ブレーキをかけたりするのは厳禁です。

また、ワイパーが追い付かない程の大雨のときは前が見えなくなるので大変危険。

豪雨はそんなに長くは続かないので、無理せずに道の駅やコンビニで休憩をとり、小雨の時に移動するように心がけましょう。

洪水・土砂災害に備える

3つ目に、梅雨時期は豪雨による洪水や土砂災害などの災害が発生しやすい時期。

自治体のホームページなどで、避難場所や避難の方法を確認しておくことが重要です。

一口に「関西」といっても幅が広いので、国土地理院ハザードマップポータルサイトで自分の住んでいる関西の地域のリスク情報を把握しておくのも有効ですね。

まとめ

2023年、関西は5月29日に梅雨入りしました。

そして、梅雨明けは7月10日から7月24日の間と予想されています。

また7月には暖かく湿った空気が流れ込みやすく、本州付近で梅雨前線の活動が活発になることが予想されるため、今年も梅雨末期は大雨に警戒が必要です。

さらに、夏に発生が予想されるエルニーニョ現象の影響で、梅雨明け後も局地的な大雨に見舞われることも考えられます。

外出時や災害時の対策をしっかり実施し、ジメジメした季節を快適に過ごしましょう。