小学校低学年が楽しく読書感想文を書く3つのコツ
初めに、小学校低学年が楽しく読書感想文に取り組むには3つのコツがあります。
読む前の本の印象をメモ
1つ目は、「どうしてこの本を読んでみようと思ったのか?」、「表紙を見てどんな話だと思ったか?」など、本を選んだきっかけをメモしておくこと。
これを行えば事前に「好き」と「好奇心」が刺激され、「嫌だなあ」と思っていた読書感想文も楽しみになるでしょう。
気になったページや印象に残った文章には付箋
2つ目は、読んでいく中で気になった文章やセリフがあれば付箋を貼り、気になった理由をメモしておくこと。
「誰が」「どこで」「どんなふうに」「何をしたか」を順番に書いておくと、物語のあらすじを理解したり、大事なところを見つけたりしやすくなるでしょう。
とはいえ、低学年だとまだ言葉で上手に表現できないこともあるので、その場合は付箋だけでも構いません。
主人公や登場人物に対して「もし自分だったら」と想像
3つ目は、主人公や登場人物に対して「もし自分だったらどうするか」を想像すること。
想像することで読書は楽しくなりますし、「登場人物を通してこの本は何を伝えたかったか」がわかるようになります。
思い浮かんだ気持ちや心が動いた場面をメモしておくとなお良いですね。
小学校低学年向け読書感想文の書き方
そして、実際に付箋とメモをもとに書くときは、以下の4つの段落で構成するのが基本。
まずは段落ごとに箇条書きでノートへ下書きしてみましょう。
- 書き出し=この本を読んだきっかけ・読む前に表紙を見て感じたこと。
- 本のあらすじ=主人公がどこで何をしたかを簡単に。
- 気になったところ=気になった場面・印象に残った言葉・どうして気になったのかの理由。
- 読む前と読んだ後で変わったこと=読んだ後での気持ちの変化や登場人物に伝えたいことなど。
下書きができたら、次はこれらをつなげて文章にします。
「おもしろい」「すごい」「好き」などといった簡単な言葉だけでなく、「どんなところがすごいか」、「どんなふうにおもしろかったか」など、心が動いた理由を言葉にするのがポイントです。
「私から●●ちゃんへ」というように、登場人物に手紙を書くのもオリジナリティでユニークな読書感想文になりますよ。
さらに、「そして」「だから」「また」といった同じ接続詞を使いすぎないように、書きあがった文章は必ず読み直して整えることが大切です。
読書感想文を書くときに親が心がけること
また、小学校低学年が読書感想文を書くときは、親子での取り組みが重要です。
そこで最後に、小学校低学年の子供が読書感想文を書く上で親が心がけることを2つお伝えします。
親子で一緒に取り組む
1つ目に、子供だけでは本の感想がうまく出てこない場合がありますし、途中で諦めてしまうことも考えられます。
ですから親子で一緒に取り組み、子供が何で悩んでいるのか理解しながらフォローしてあげましょう。
とくに、本を読む習慣がない子供は感想文に何を書いたら良いかわからず、読書感想文への苦手意識が強いです。
そのため、子供が諦めずに自信をもって取り組めるよう、読書感想文を書く前に選んだ本を親子で一緒に読むことがオススメです。
時間をかけてじっくり取り組む
2つ目に、小学校低学年は短時間で長文の感想を書くのが難しいため、読書感想文は時間をかけてじっくり取り組むのがベスト。
ドリルのような課題は「1日1ページやる」などと目標が立てやすいですが、読書感想文は本を読んだり書いたりするのにどのくらいかかるか予想が付きません。
私も小学校低学年の頃は計画が立てられず、夏休みの終わり際に無理して取り組んだものでした。
ただ、これだと本を読んで下書きをし、清書が終わるまでにはかなり疲れるんですよね。
ですから、私のようなしんどい思いをさせないためにも、1週間以上かけるつもりで子供と一緒にじっくり取り組んであげましょう。
まとめ
小学校低学年向け読書感想文の書き方のポイントは、4つの段落に分けて心が動いた理由を言葉にすること。
なぜなら、読書感想文を書くことは自分の気持ちを伝える練習になるからです。
書き出し・本のあらすじ・気になったところ・読む前と読んだ後で変わったことをノートに箇条書きにしながら、時間をかけてじっくり取り組んでいきましょう。
そして、小学校低学年の子供が読書感想文を書くときは、親子で取り組むことが必須。
感想が思いつかない場合は、「どんなところがすごい?」「どんなところが面白かった?」などと質問し、子供が気持ちを考えるヒントを出してあげてください。
親子でゆっくり読書をして感想を話し合うのも、夏休みの良い思い出になると思いますよ。