・お盆に飾る花に毎回悩んでいる方
・仏壇に飾るお花、お墓に飾るお花で悩んでいる方
お盆の時期になってくると、地元に帰省する方も中には居られますよね。
そういうときに、お墓参りや仏壇へのお参りにお花をお供えすると思います。
今までお供えするお花は何がいいかなど、あまり考えたことなかったなと。
いつもお花を買う際は菊の花を購入していました。
この記事では、お盆の時期におすすめするお花やお花を買う際の注意点、また仏壇やお墓では飾る際のお花は実際どうなのかなど調べてご紹介します。
お盆の時期に飾るお花は何がいい?
初めに、お盆の時期に飾るお花は地域や慣習によって違いはありますが、真夏の暑さでも枯れにくいお花を飾るのが基本。
今回はその中から定番のお花を5つ紹介します。
1つ目は菊
菊は古くから「邪気を払う花」として知られており、平安時代から長く愛されています。
花言葉は「高貴」、「清浄」、「真実の愛」の3つ。
夏の暑さにも強くて中々萎れないことと、枯れる時も花弁が散らずに周囲を汚しにくいことから、お盆に飾るお花の定番となっているようですね。
お花コーナーに行くと、仏花や墓花として菊のお花は絶対に置いてあり定番の定番です。
2つ目はリンドウ
リンドウは清涼感のある青が美しく、菊と一緒に飾ると雰囲気を引き締めてくれる効果があります。
花言葉が「あなたの悲しみに寄り添う」であることも、古くからお盆に飾るお花として親しまれている理由です。
暑さに強いため、長く飾ることができますよ。
3つ目はトルコキキョウ
トルコキキョウは可憐な見た目に反して暑さに強く、花持ちも良いことからお盆に飾るお花の定番となっています。
花言葉は「清々しい美しさ」と「優美」の2つ。
花色が豊富なので菊に添えるのはもちろん、メインの花として飾ってもOKです。
最近ではトルコキキョウではなく、「リシアンサス」や、「ユーストマ」という名前で表記しているお店も多いようですよ。
4つ目はケイトウ
ケイトウは仏事に用いられてきたお花としての歴史が古く、ふわふわとした花形とパッと目を引く花色が魅力。
花言葉は「おしゃれ」で、赤・白・黄・オレンジ・グリーンなど、花色もバラエティーに富んでいます。
切花としても花もちが良いそうですよ。
5つ目はグラジオラス
グラジオラスは大ぶりでボリュームがあり、黄色・オレンジ・白・ピンクと、温かみのある花色の種類が豊富です。
花言葉は「楽しい思い出」。
亡くなった大切な故人との思い出を語り合うお盆にピッタリの花といえるでしょう。
お盆の時期に飾るお花は仏壇やお墓で違うの?
そして、お盆の時期にお花を飾る場所は仏壇とお墓の2つですが、飾るお花の種類はどちらも同じで大丈夫。
しかし、飾った時に飾りやすいように、お花の長さが違っているのです。
まず、仏壇に飾るお花は「仏花」と呼ばれ、35㎝くらいのものが一般的。
これに対して、お墓に飾るお花は「墓花」と呼ばれ、55㎝くらいのものが多くなっています。
とはいえあくまでも長さが違うだけなので、「仏壇には必ず仏花を飾らなくてはいけない」という決まりはありませんし、飾る際に短くなっても気にしないのであれば、お墓に仏花を飾ってもとくに問題ありません。
お盆の時期になると花屋・スーパー・ホームセンターなどで、「仏花」と「墓花」が分けて販売されるようになりますので、不安な場合は店員さんに聞きながら選んでみてはいかがでしょう?
長い時は、水切りしてお供えしてます。
お盆にお花を飾るときの注意点
ただ、ご遺族側のお気持ちも大切にしなければならないので、やはりある程度のマナーはつきもの。
そこで最後に、お盆にお花を飾るときの注意点を3つ紹介します。
飾るお花は生花が基本
1つ目に、最近では人工的に作られた造花を飾る人も増えていますが、本来は生花を飾るのがマナー。
なぜなら、時間がたてば枯れてしまう生け花としての姿が、「命あるものはいつか終わりが来る」という仏教の精神を表現しているからです。
お花を飾る行為は仏様やご先祖様に想いをはせるためだけでなく、お供えする私達がこういった教えを再認識するためでもあります。
ですので、造花は枯れることもなくてお手入れの手間も少ないので便利かもしれませんが、せっかくお盆に飾るのであれば生花を選びましょう。
初盆(新盆)のお花は白で揃える
2つ目に、故人が亡くなり四十九日が過ぎてからはじめて迎えるお盆を初盆(新盆)と言い、初盆の場合は基本的に白いお花を選びます。
そして、2年目以降は白・黄・紫をベースに赤などの明るい色も足していきましょう。
なお、初盆であっても淡い色であれば飾っても良いという地域もありますので、ご遺族に故人の好きだった色や花を聞いてから飾るのがベストですね。
ひし形になるように飾る
3つ目に、お花を飾る際には同じ本数で同じ種類のお花を2束用意し、左右1対で飾ります。
また、飾る際には茎を含めた花束全体が、離れて見たときにひし形になるように整えて飾りましょう。
整え方としては、器に入れやすいよう、茎を輪ゴムなどで縛ればOKです。
ひし形にする理由は、神事に祀られる榊に似せた形にするためだそうですよ。
お盆の時期に飾るお花は何がいいのかのまとめ
お盆に飾るお花には、亡くなったご先祖様たちに心穏やかに過ごしてもらうことと、お花を楽しんでもらうことの2つの目的があります。
そして、飾るお花に決まりはなくても、一般的なマナーは守ることが大切です。
自分の考えや思いが一方通行にならないよう、故人を尊重し、周囲の人達に寄り添ったお花を飾りましょう。
最後まで、ありがとうございました。