・カフェイン大好きな人
・受験正の方
・多忙な社会人の方
カフェイン中毒とは?
初めに、カフェイン中毒とは、カフェインが多く含まれた飲み物や食べ物を取り過ぎて起こる中毒症状のこと。
とくに、カフェインの多く含まれた飲み物や食べ物を時間を空けずにたくさん摂取すると、カフェインの代謝が追いつかなくなって起こります。
症状は精神症状と身体症状の2つに分けられ、精神症状として現れるのは興奮・イライラ・緊張・不安・あせり・不眠の6つ。
これに対して身体症状では頭痛・胸の痛み・吐き気・王と・下痢の5つが現れます。
そして、これらの症状だけならどれも一時的なものですぐに収まりそうに思えますが、甘く見ていたらだめ。
精神症状が重症化するとわけがわからなくなる精神錯乱や妄想、幻覚や幻聴、パニック発作・衝動性なども現れ、さらに悪化すれば自殺の衝動に駆られる場合もあります。
また身体症状においても、重症化すると頻脈(脈が速くなる状態)・不整脈・動悸などの循環器系の異常に加え、手足の震えや目のまぶしさなどを引き起こし、最悪の場合は命を落とすこともあるので要注意です。
エナジードリンクの摂取でカフェイン中毒になりやすいのはなぜ?飲むときの注意点は?
とはいえ、コーヒー・紅茶・ココアなどといった身近に摂取する飲食物にもカフェインは含まれているのに、エナジードリンクがとくにカフェイン中毒になりやすいといわれているのはなぜか気になりますよね。
実はその理由はカフェインの量と性質の違いにあるのです。
本来、コーヒー・紅茶・ココアなどに入っているカフェインは『アルカロイド』と呼ばれる天然に含まれた有機化合物で、これだけを常日頃から習慣として多く摂取しているくらいなら、精神興奮作用や利尿作用が少し出るだけなので問題ありません。
ところが、エナジードリンクには眠気覚ましややる気を高める目的で、天然に含まれるカフェインだけでなく、人工的に作られたカフェインも多く含まれています。
そのため、カフェインの量も多く、過剰に摂取すると中毒になることがささやかれているのです。
ちなみに、成人のカフェインの1日の摂取量は400mg、1回当たりの摂取量は200mgが目安。
そして、エナジードリンクには100ml当たり32~300mgのカフェインが含まれています。
ですから、受験勉強に集中したくてもエナジードリンクは1日1本に留めておくことが重要です。
また、年齢が若いと肝臓の機能が未発達のため、カフェインを十分に分解できない可能性もあります。
そのため、勉強のしすぎで疲れた受験生の場合は一度にたくさん飲まず、小さめのカップで1日数回に分けて飲むように注意しましょう。
さらに、水分をたくさん取れば、カフェインの利尿作用によって体に溜まったカフェインをスムーズに出すことができるので、エナジードリンクを飲んだ後には水道水やミネラルウォーターを多めに飲むのもオススメです。
エナジードリンクに頼らない疲労回復方法2つとは?
ただし、「受験勉強に疲れているけど集中しなければ」と思ったときは、エナジードリンクを飲む前にまずは次の2つを試してみてください。
1つ目は仮眠を取ること
私も高校受験のときは毎日眠気と戦っていましたが、眠気が残ったままで勉強しても集中できず、逆に仮眠を取れば頭も体もリフレッシュされていました。
ですから、眠気を感じて集中できなくなったら迷わず仮眠を取ることがオススメです。
とはいえ、仮眠だからといって長時間眠ってしまうと夜に眠れなくなり、規則正しい生活リズムも崩れてしまうので、タイマーを設定して長くても30分程度にするよう注意しましょう。
2つ目は信頼できる人と話すこと
話題は何でもOKですが、信頼できるひとと話をすれば心の疲労は回復します。
私も受験勉強の悩みや好きなアーティストのことを、同じ趣味を持つ友達と話すことで気持ちが楽になっていたものでした。
また新たな勉強方法を知る機会になったので、友達の話を根気強く聞くことも集中力を高める効果があったように思います。
もし声を聞いて話すことができない場合は、メールやLINEを活用しても良いですね。
しかし、情報が多くて勉強に集中できなくなるので、SNSでコミュニケーションを取るのはNG。
私が受験生の頃はメールでのやりとりばかりでしたが、今振り返ると余計な情報がなく、お互いにじっくり話せていたので、受験勉強の息抜きに話す際はあえて個人的なやりとりをするのが良いと思います。
まとめ
エナジードリンクには天然に含まれるカフェインだけでなく、人工的なカフェインが含まれているので、飲み過ぎるとカフェイン中毒になる可能性があります。
また、カフェイン中毒はさまざまな精神症状や身体症状を引き起こす大変危険な病気です。
ですから、受験勉強に疲れたときは仮眠を取ることと信頼できる人と話すことを心がけ、エナジードリンクに頼らないのがオススメです。
そして、もしこの2つを実践しても疲労が回復されずエナジードリンクに頼らざるを得なくなったときは、1日1本を少しずつ飲み、飲んだ後は水分補給を忘れないように注意しましょう。