秋冬に暖房を使って快適に過ごすには?
初めに、夏の間にフル稼働で働いてくれたエアコンは、水分による湿気と高い気温で内部にカビが生えやすくなっており、使用を続けると咳やアレルギー症状などの健康被害で快適に過ごすことができません。
ですから、秋冬に暖房を使って快適に過ごすためには、エアコンを徐々に使わなくなる9月から10月に、夏の間に溜まった汚れを取り除いておきましょう。
クリーニングの方法は以下の3つです。
送風運転を利用する
1つ目は、夏が終わった後に3時間から4時間送風運転を行い、内部を乾燥させること。
エアコンに送風運転機能がない場合は、室温が30度以下の時に冷房運転の設定温度を一番高くし、3時間から4時間の運転をすれば、送風運転機能と同じ効果が期待できるようです。
汚れているパーツを掃除する
2つ目は、熱交換器・ファン・通風路・フラップなど、汚れているパーツを掃除すること。
汚れはカビのエサになるので、汚れている部分を柔らかい布でふき取り、汚れがひどい場合は水やぬるま湯を含ませた布をよく絞ってふき取りましょう。
エアコン内部の構造が複雑で手入れが難しいときは、専門業者に依頼するのがオススメです。
フィルターのホコリを取り除く
3つ目は、フィルターの汚れを掃除機で吸い取ったり、水洗いしたりして取り除くこと。
大きなホコリはエアフィルターでキャッチできますが、小さなホコリやカビ菌はフィルターをすり抜けて内部に侵入します。
その結果、風の通り道にある装置に少しずつ溜まってホコリをエサにカビが繁殖するので、必ず取り外したうえで汚れを取り除きましょう。
フィルターの自動お掃除機能を搭載した機種なら、ダストボックスに溜まったホコリを取り除けばOKです。
秋冬に暖房を使って部屋を効率よく温めるには?
次に、暖房を使いながら部屋を効率よく温めるには、設定温度を20度にして断熱対策を行いましょう。
自分で気軽にできて費用も抑えられる断熱対策は以下の3つです。
- カーテンを厚手のカーテンや断熱カーテンに変える。
- 窓に断熱シートや断熱フィルムを貼る。
- 天候が悪い日はブラインドやレースのカーテンを閉め、厚手のカーテンも夕方暗くなったら早めに閉める。
「室温が20度だと寒いのでは?」と思うかもしれませんが、断熱対策をしっかり行えば、暖房の効き目は十分感じられます。
また、断熱対策を行うと、少し肌寒いくらいの時期でもムダにエアコンを使わなくて済むので、電気代の節約にもつながるでしょう。
秋冬に暖房で部屋が乾燥するのを防ぐには?
最後に、秋冬に暖房を使うと部屋の空気は一気に乾燥してしまいます。
ですので、乾燥を防ぐためには加湿器を利用しましょう。
そして、利用する際には以下の4つを守ることが大切です。
加湿器を使う時期
1つ目に、加湿器の使用を開始する目安は、暖房を使い始める時期です。
また、使い終わる時期も暖房を使い終わる時期と同じでOKです。
加湿器を使うタイミング
2つ目に、加湿器を使うタイミングは湿度が目安。
乾燥に注意しなければならないのは湿度が40%を切ったときなので、部屋の湿度が40%を下回れば加湿器の出番です。
私は日ごろから部屋の湿度を知っておくために湿度計を置き、スマートフォンと連携させて部屋の湿度が40%を下回ったら通知が届くようにして乾燥を防いでいます。
加湿器を置く場所
3つ目に、加湿器を置く場所は部屋の中央や暖房の下がベスト。
なぜなら、部屋の中央に置くと均等に部屋を加湿できるし、暖房の下に置けばエアコンの風に乗せて蒸気が部屋全体に広がるからです。
また、暖房の風が直接当たる場所や窓ガラスの近くは結露の原因になりやすいので、空気の出入りが少なく、窓ガラスから離れた場所へ置くように注意しましょう。
清潔な水を入れる
そして最後に、加湿器の使用で重要なのは、清潔な水を入れることです。
加湿器で使用する水は水道水が必須。
ミネラルウォーターや浄水器の水は、水道水のように塩素殺菌処理されていないので、使わないようにしましょう。
さらに、水は細菌が繁殖しやすいので、湿度が高くて加湿器を数日使わなかったときは新しい水と交換することが大切です。
まとめ
暖房を使うタイミングは、寒い地方は10月下旬、関東から西の地域は11月下旬が目安。
とはいえ、体感温度の感じ方は人それぞれなので、冷房から暖房への切り替えは個人のタイミングで構いません。
一番大切なのは、秋冬に暖房を使って快適に過ごせるように、9月から10月の間にエアコンの掃除をしておくことです。
そして、使い始めてからは暖房の温度を20度に設定して断熱対策を行えば、電気代を節約しながら部屋を効率よく温められます。
さらに、加湿器も新鮮な水道水を使えば、部屋の湿度を均等に保って乾燥を防げるので、ぜひ試してみてください。